急きょ、社員の一人が独立(個人事業主化)することになりました。思案した結果、来月から送り出すことにしました。その件について昨夜MGと話していたのですが、
「もう少し頑張ってもらいたかったが、早急な判断は会社が放任したことにならないか。」
という意見もあります。説得すべきかもしれませんが、延ばしたところで結果が同じなら早晩対応したほうがよかろうという判断です。しかし、
フリーランス = 自由 ではありません。
自由は責任とセットです。
数字で置き換えると、会社は一人あたりの総額人件費として、年収額面の約1.3倍を人件費原価として払っていることになる。+0.3の部分は各種保険費用、会社資産利用費、事務処理費、教育費などの賃金以外の必要費用分です。私が考えるに、フリーランス化の場合は、以前の年収の1.8倍を分岐点と考えるべき相場でしょう。最低でも1.6倍です。
年収500万円の人間であれば、最低800万円がその後の事業所得として見込まれないとペイはしない。1.6-1.3=0.3分は雇用保障(営業保障)であったり、税金対応コストであったりします。また逆に、事業所得÷1.6が自分の給与所得相場と考えるべきです。つまり雇用と言うのはそれほど重い。一つの道として、個人事業主はありでしょう。文字通り、組織ではなくまずは個人でやっていくということです。
ただし、この業界での個人事業主契約化は偽装請負に反対する時代の流れに逆行している。既に当社の個人事業主契約は、全て契約社員化、派遣契約化しています。そういえば、当社HPの個人事業主支援は行っていないので、次回更改時に削除します。
とは言っても、当事者達には現実的な目標や問題もある。この悔しさ、失敗は、会社の成長を誓うきっかけになります。お互い成長して再会したいものです。