最近のヤクルトの快挙を支えたのは、2軍監督を9年間も務めた小川淳司監督と言う方です。その采配についてはよくわかりませんが、まじめな人柄と選手との信頼関係によってヤクルトはグングン調子を上げたそうです。
その監督を取り上げた、いつだったかのフライデーかフラッシュの記事で、
「私との出会いが選手の不幸とならないために、云々」
という言葉が載っていたのを覚えています。
もし、プロの世界において「選手を幸せにしたいんです」などという監督がいたら、もしドラさながらの、勝ち負けを通り越したポジティブな精神テーマもありか、と納得はしますが、「不幸にさせない」とは変わったことを言う監督だな、と思っていました。「勝ちたいんや!」とも「メイクミラクル」ともまた違う。
実は、私も人を雇う中で、同じように思っていました。雇う人間が増え、応じて売上が増えていない、彼らの所得が増えないと、「彼らは何のためにこの会社にいるのだろうか」と考えることもしばしばです。
自己責任の時代、とはいいますが私や会社との出会いが社員の不幸になっては絶対にいけない、と思います。本人の気づきか、会社や上司があたえるきっかけか。いくらでも可能性はあるはずです。