当社は、第2、第4水曜日を「No残業day」と設定しています。
これ幸いに、率先して帰宅する。
昨夜、新しくできたフェスティバルホールにクラシックコンサートを見に行きました。
チケット、高っかいわー。半年ほど前、調子に乗って購入したことを忘れていた。
スケジューラに入っていて思い出した。
新生フェスティバルホール、満員御礼です。
赤いじゅうたんが敷かれた階段を上るとき、そのハレの日には客側としてもテンションがあがる。
建築物として、その威容は一見の価値があります。
中にも、立席で飲み物を供するところもあり、とても華やかだ。
皆さん、お上品ないでたちで、場違いなところに来てしまったなぁ。
静寂を強いられる空間、時間が苦手なのを忘れていたなぁ、と。
チケット+飲料の平均単価が16,000円として2,700席。
1公演で4,500万円弱が動く?
2日でほぼ、億。
オーケストラ団員は約100人。後方の打楽器担当の稼働率が気になる。
が、出番がないんだから仕方がない。
1公演の粗利益率はどれくらいなのだろう。
ということを考えながら見てはいかん!
が・・・どうしても離れない。
クラシックについて、まず私は素人です。が、
ラフマニノフのピアノ協奏曲2番 ハ短調
が好きで、家でたまに聞いています。聞いた中では、リヒテルが好きです。
今回、ピアノを演奏するのは、辻井さんです。本当にすごいなぁ、と思います。
が、家で聞いているのとは、違う。
演者を目の前にすると、聴覚と同時に、視覚でも追ってしまう。
なので、
目を閉じて、聞く。
ようにする。
人間にとって、目から入ってくる情報は本当に多い。
目は口ほどにモノを言う。
ということもある。
現代ビジネスにおいて、以前は、対面、電話、だったやりとりが、メールやweb文化になっている。
そこには、五感のうちいくつかが欠けている。
五感のうちの、視覚依存度が非常に高くなっている。
割れんばかりの拍手です。
カエサルの言葉で、
「人は、自分の見たいものしか見ない。」
という言葉があります。同様に、「自分の聞きたいことしか、聞かない」でしょう。
事実が、自分の経験や思い込みによって、加工され、脳みそに伝わる。
実物に対して、あえて目をつぶってみることで、
「見る」ではなく、「観る」になる。そして、気づくこともあるのかな。
とか、考えながら聞いていました。
目を開けると、「かっこいいなぁ」と、スタイルのいい演者に、目がいって仕方がない。
耳に音が入ってこない。
クラシックのライブ鑑賞は(落ち着きがない)私には向いてないらしい。
など、気づくことがたくさんある、よいNo残dayでした。