ベルボーイが成功して、ホテル王になったのではない。
ホテル王が、ベルボーイから始めたんだ!
コンラッド・ヒルトンさんの言葉です。
の、お孫さん。
昨夜、
というトークセッション社内で開きました。
参加できない社内スタッフにアンケートで意見を求めました。
それを見ていて、気づくことがありました。
エンジニア / 営業 という職責どうこうもあるが、
「適材適所は自分が作っている。」
ということです。言い方を曲げれば、
・ピーターの法則
・ノミのサーカス
と、とらえられます。
自ら(もしくは誰かが)カベを創ることで、
ヒトはその範囲に適合、迎合してしまう、ということです。
ラーメン屋で考える。
ヒトが、ラーメン屋を開きたい場合いくつかのパターンに分かれるでしょう。
あなたは、どれを選びますか?
1.C (職人)・・・誰かに学び、腕を磨き、いずれ独立する(Craftsman)
2.O (オーナー)・・・出店計画を創り、
カネを創り、誰かを雇い、店を出す(Owner)
3.M (雇われ店長)・・Eを使い、オーナーに雇われる管理職(Manager)
4.I (投資家)・・・流行っている店の所有権を得る(Investor)
5.E (実務職)・・・管理職の下で実務をこなす(Employee)
ちょっと違うが、金持ち父さんで言われていたような、
4つのカテゴライズと似てきました。(C=S:Self Employed,Specialist)
これが、組織が大きくなると、EなりMの役割は細分化されます。
6.R(研究職)・・・味や商品の研究(Researcher)
7.P(広報宣伝)・・宣伝屋(Promoter)
etc
など。
翻って、どれがいい、悪い、ではありません。
上記は役割であり、どれかが欠けても機能しないからです。
ex)
・職務に忠実なEがいないと、Mは成り立たない。
・Mが店舗を回してくれるから、Oはファイナンスや展開に専念できる。
・Oが旗をふって利益を拡大するから、Iは投資する。
など。
無記名アンケートでしたが、
「あぁ、これはAAさんが書いた内容だろうな」
というのはピンときました。
リスクに慎重なタイプ。
なんでも自分でやるタイプ。
できなかったら人を使うタイプ。
線を引きたがるタイプ。
etc
いろいろを表しています。組織にはいろいろな考えの人間が必要です。
リスクばかり考えて、やらないのも、
リスクを考えないでやってみたが、できないのも、
誰かがやってくれるだろうと、何もしないのも、
全て問題。
彼らのアンケート結果の根底には、その「ポジションゆえの発想」があります。
また、何が大事か
「カネ」か「信頼」か、「現状維持」か、なども表している。
「そのポジションだったら、このミッション(確実にやらなくてはいけないこと)
はある」
そして、それがしっかりできるということは、
次や別ステップへの足掛かりがあるということです。
ヒルトンさんも「伝説のベルボーイ」だった。
が、彼は「ホテル王」になるためだった。
仕事においてその役割に閉ざしている限り、たいていそれで一生は終わります。
私は・・・だから。
という発想でいる限り、視点や行動の広がりは少ないでしょう。
もちろん、得れる対価も少ないです。
自分はなんであるのか。どうなりたいのか。
は、仕事をするうえで大事なアイデンティティです。