意見交換会で、若手スタッフから
「顧客からの単価設定 / 上げている利益に対して、賃金設定が少ないのではないか。」
という質問があったようだ。賃金設定の関係者には
・顧客
・会社
・株主
・従業者
がいる。それぞれの利益主張は相反する。
派遣やアウトソーシングの場合、
「人工単価 ー 人件費 =利益 」
とダイレクトに結びつく分、その疑問も多くなるだろう。
会社からすると、利益率の高い案件(人材)もあれば、低い案件(人材)もある。
会社が、総合的に判断・調整し、利益分配をする。
私は重要なことは、
「顧客生涯価値」
と考える。
粗利が薄くても、
実績のためにチャレンジ。
他取引で調整する。
など、「全体最適」と言えば聞こえはいい。が、その答えは無い。
スタートアップ企業には、無給や無配で働く、待つ猛者が必要だろう。
成熟企業の場合は、慣例的分配が必要だ。
上記登場者、それぞれが収入を増やすには、
顧客から頂いた1つのパイを分け合う(=ゼロサムゲーム)ではなく、
皆で、顧客のパイ(顧客の顧客への付加価値)を大きくしようとする、
思惑と行動が一致すればよい。
以前、「戦略的協業パートナー」を目指す、と書いた。
戦略:やること、やらないことを決める
協業:共に(役割分担をして)目指す
ということだ。
会社は、道具に過ぎない。道具を磨くも、錆をつくるのも、それぞれだ。