株式会社レップワン
代表取締役 福田 兼児
新しい年となり株式会社レップワンはおかげさまで21期目を迎えました。先期は創業来最高値の売り上げを記録することができました。かかわる方全てにあらためて御礼申し上げます。
さて、当社のモットー(標語)は、「よりよく生きる」としていました。15年ほど前に
「当社と関わる人が、各種社会において気楽に豊かに。」
と設定しましたが昨今「小学生の道徳の教科書にキーワードとして頻出」していることを知りました。2018年から始まったその教科化によって、判で押したように市町村教育委員会には「よりよく生きる喜び」のWebページがあります。ヨロコビ・・この同質性は実に気味が悪いものです。ここ数十年のよく言えば「安定」悪く言えば「停滞」を「心の学び」でごまかすためなのか。
私は2021年に当社ページで訴えています。道徳を支えるのは、個人の教養と誇りです。
そもそも「国が定める道徳に正当性・正統性」はあるのでしょうか?この国の万世一系と言われる血族の正統性(legitimacy)は怪しいです。権威、前例、横並び主義の役人が設定する「道徳的にはオススメ」かもしれないが「法律的に無用で、将来的、合理的、経済的に考えてムダ」を国民に強いる道理はどこにあるのか。「当社の標語が国(役人)が定めた道徳的キーワードと同じ。」事態は絶対に避けたいので、これはおろして新たに考えます。
#「おとうさん、おかあさん」という呼称も明治の終盤に教科書を作った役人、役所による造語です。
#「法律やルールで明文化されていない高等モラル、マナーを持つ民族なのだ。」という詭弁はニーチェの言う「奴隷道徳」に近しいでしょう。巷には「あれしろ、これするな。」のポスターだらけです。そんなに国民はバカなのでしょうか?バカに誘導するのは権力側の常です。
まずは「道徳=徳の道とは何なのか?」という定義から始めなければいけません。そのために国民は近現代史をもう一度学ぶべきでしょう。国土、民族、宗教、歴史など、土台となる客観的で正しい認識の上に誇りが生まれ、道徳は実ります。学校でなぜか習わないかつての戦争など「なかったことに」の台木に、道徳という接ぎ木をして得られる実はありません。二宮尊徳は
「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である。」
と言ったようです。世間では、コスパ、タイパ、リスパ、などと「”得”の道」があふれています。金満主義の匿名文化の先には何があるのでしょう?道は自生しません。誰かの踏み跡をたどるか、自分で作るしかない。情報過多によって「他人はこうだ」「失敗したくない」と自分の道を失ったように感じるから不安になっていくのでしょう。
高価な服を着ても、空はとべない。
高級時計をつけても、時間は増えない。
美味珍味を食べても、寿命は伸びない。
土地を持っても、敗戦すれば保証はない。
苦境/正義/最終勝利というテンプレアニメやドラマでもいじめや差別はなくならない。
人間は毎秒毎時、失いながら生きることを無意識に自覚している生物なので、その不安を忘れたいからなにかにすがるのです。「~しましょう。~しました。」という過剰より、静かに見つめている人間のほうが信頼はできるものです。日頃、模範的、規律的だという「弱き道徳人」こそが声の大きな事象、根拠の薄い権威に簡単になびき、より残酷になるものです。
#戦前のメディアや社会活動家は何をしたでしょうか?
そこで今年の言葉は、「贅六」とします。かつて、関東人が上方人をヤユした言葉です。当社はよくわからない世間の道徳をことさら意識して行動したり、道を拓いたりもしません。ただ、
「あの会社は変わっているようだが、信じられる。」
というのが進む道です。
Replog!大阪のITサービス会社Rep1代表のブログ
2024年度始めのあいさつ
2024.01.01 カテゴリー: 仕事日記
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