気になる記事を発見しました。
日経ビジネスアソシエ 11/28臨時増刊より要約
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2005年4月 ソフトバンクBB(ソフトバンクグループのブロードバンド通信会社)は男女2308名の新入社員入社式を行った。
端を発したのは前年の2004年1月に、ソフトバンクBB顧客情報に関する情報漏洩・恐喝事件が表面化したことである。
犯人は逮捕されたが、犯人に同社コンピュータへのアクセスID、パスワードを教えたのは同社で働く派遣社員であった。
事件発覚後から同社は、セキュリティに関するおよそすべてのことを施したが、
・人が情報を持ち出すことを完全に防げない
・最大の弱点は「人」
が、ソフトバンクBBの出した結論であった。
そして、アウトソーシングの徹底的見直しを
・正社員化の推進
・それに伴う外部委託との決別
という形ではじめた。
事件前は、業務委託会社や人材派遣会社などから約2000人が様々な業務を担っていたが、2005年秋にはほとんどを正社員に切り替え、その受け皿として、2308名もの新入社員の採用となったのである。
派遣社員による裏切りを経験したソフトバンクBBにとっては
・人件費の膨大化
・派遣社員によって提供されていた専門的サービスの低下
のリスクをとってでも、内部統制を強化しなければならなかったのだ。
結果、社員の年齢構成はいびつになる。経験の少ない若手をどう育てるか、管理職の人材が絶対的に足りない・・・。
実際に、中堅クラスを大量中途採用し、事件後の採用数は1600人。事件前に1700人だった正社員総数は5400人にまで膨れ上がった。
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さすがはソフトバンクグループ、決断が迅速で極端です。さて、こういった動きはアウトソーシング業界に広がるかもしれません。
Rep1の人材は、セキュリティ事故を起こすようなことは無いと思っています。当たり前のことです。それよりも、自分たちのやっている仕事が、
・人件費圧縮のため誰でもできる仕事(単なるコスト対策)
・高い専門サービスのアウトソーシング(戦略的パートナー)
なのか、改めて問うてみてください。
後者であれば、ソフトバンクの動きがあった際などは、派遣先会社に引き抜かれるでしょう。
ユーザからの引き抜き
は、人材派遣のビジネスモデルの限界にも通じる、肝の話です。私は、引き抜かれるような人材が
魅力を感じて集まってくれる会社のレップワン
にしなければ意味はない、と思います。
Replog!大阪のITサービス会社Rep1代表のブログ
アウトソーシングの行方
2006.11.19 カテゴリー: コメント
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株式会社レップワン
代表取締役 福田兼児
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