東京行きの機中にて(私はたいてい一番後ろの席を取り、搭乗口の受付終了ごろに飛行機に乗ります)、二人の幼子を連れた母親に、
「間違ったので席を代わってください。」
と言われ、座席にそこまでこだわりはないので、もちろんOKしました。しかし、
「席を代わることは全然問題ないんですけど、何を間違ったのか教えてもらえますか?」
と反射的に聞いてしまう自分は、理屈っぽいのか、度量がせまいのか。聞いたところ、「席を間違えて幼子を座らせてしまったので、正しい座席に変わるのが大変だ」とのこと。
次にこういうことがあったら、母親に聞くことも無く、笑顔で「Sure!」と言えるでしょう。さて、機上では伊丹空港の売店で買った、
(Chabo!プロジェクト)
を読んでおりました。「本を読みなさい」とは社内にもずっと言い続けています。
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p.2〜3(勝間さん著)
ビジネス書の売上げは、書籍全体の3〜4%を占めているといわれています。
(中略)
自分の身は自分で守らなければならない「自己責任の時代」になったことに加え、少子高齢化とインターネットによって従来型の社会が変質したことで、それまでの常識が通用しなくなってしまったのです。
(中略)
”学び本”に活路を見出そうとしている人の潜在意識の中には「新しい常識」を得たいという欲求があるのではないでしょうか?
(中略)
一方で、普遍的に正しいこと、つまりどの本を読んでも書いてあることであり、どの時代、どの国においても正しいとされていることは、今の時代にもしっかりと生きています。
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本書では、良書の選び方の要素を含め、仕事やエピソードも面白く書かれています。この本の中で私は、「高野 登」氏の項に一番惹かれました。「神田昌典」さんの本は起業当初に、たいがい読んだけれど、「なんちゅーうさんくさい本や」とイマイチ信じきれない感がありましたが、どこかで意識していたかもしれない。メディアに露出するようになってからヘー、そうなんや。素直に思えるようになった私こそイマイチ君です。勝間さんも、顔とか露出されてなかったらここまで一気にブレイクしたんかな〜と思ってみたり。見た目からして、優しそうでできそう。それでいてプライベートもいろいろありな公認会計士。最高の説得力。。
昨今、こういった”学び本”は世にたくさんあります。一昔前だったら、”書籍”というものは、小説家であったり、文筆家であったり、
「文章を書くことを生業としている人々」
のモノだったと思いますが、昨今は「〜社長」であったり、「〜投資家」であったり、
「突出した個人」
が、出版しています。彼らは決してラッキーパンチだけで突出したわけではなく、
本で知識を、実践で経験を
得たから、その地位に着いた。大発明家、エジソンだって何もかもゼロから作りだしたわけではなく先人の何かがあったから、たどりついた。
そういうエッセンスが凝縮された、本を読むことは「仮想成功」、「仮想失敗」体験ができ、本当に有用なことです。本を読むだけではなく、
本を読んで、”今の自分が”何をしたか。何が変わったか。
今後のために何をするのか。
が重要なことだと思うんです。本の通りにやって成功するならみんな成功してる。それぞれのおかれた環境は違うんです。
ちなみに小説では、星 新一さんの本が好きです。