社内に対して、人を動かす人間を目指せ。と常に言っていて、そのまんまタイトルの本です。本を通して、
「Oh,モーレツ!」
創業経営者の気迫が伝わってきます。読んでいる間、部下になった気持ちでした。ページをめくるのがこころなしか早かったです。「叱るとほめるの収支をゼロにする」とあったけど今は、ほめてほめての時代のような。もちろん、社内でも叱るよりか、ほめられる仕事を見たい。
人を動かすというより、リーダーたるもの、自分会社の経営者である。として書かれています。永守氏の日本電産株式会社が三大精神
「情熱・熱意・執念」
「知的ハードワーキング」
「すぐやる、必ずやる、出来るまでやる」
を徹底的にやりぬき、育てたことに驚き、まさに驚嘆しました。東京からの新幹線でよく見ていた、Nidecビル群を一代で立ち上げられたのは本当にすさまじい。
休まない、というのには・・・でしたが、仕事が楽しい!レベルの方はそのはず。
人生=仕事ですね。読んでいて元気をもらいました。p.18、p.94に惹かれました。やっぱり大事なのは意識だな。
率先垂範。私がやらんことには誰もやらん。少し引用を。
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p.48
人を動かす人間に土日も盆も正月もない
p.56
人望を得るために絶対必要な5つの条件
・ギブアップをしないということ
・陰で人の悪口、特に部下の悪口はいわない、いわせないこと
・ごまかさないということ
・正論、すなわち理詰めで部下を追いこんでいかないこと
・休まないこと
p.153
「大変な時代になったが、これだけのことをやれば大丈夫だ」という明確な指針をトップ、リーダーが示してはじめて、危機感をバネにすることができる。夢やロマン、目標や指針のない悲壮感では、人を動かすことは不可能だ。
p.109
トップの仕事とは、
・会社、すなわち私の経営ポリシーをわかりやすく社員に伝える。
・社員の意識を変え、高めていく
・中長期の経営計画を立てる
・経営判断、最終決断を下す
・適材適所を考える
・マスコミのインタビューなどに応じて、会社のイメージ、知名度を上げる
p.64
相手のキャリアによって話の内容をアレンジする。
・一般社員には危機意識30%、夢やロマン70%
・主任クラスのリーダーには危機意識50%、夢やロマン50%
・部課長クラスのリーダーには危機意識70%、夢やロマン30%
・役員クラスには90%、夢やロマン10%
p.94
求められる人材
1.野心のある努力家
2.プライドのある情熱家
3.やり抜くネアカ
4.負けず嫌いの耐心家
5.経営感性を持つ細心家
ほとんど理想に近い。なぜなら、几帳面な人ほど融通がきかないのと同じで、大きな野心を持っている人間ほど努力をしない。プライドの高い人間ほど一つのこ
とに情熱を燃やせない。また、物事に執念を持って取り組む人間ほどオタク的な性格を持っている。さらに負けず嫌いな人間ほどキレやすく、我慢することがで
きない。そして、経営感性にすぐれている人間ほど大雑把で、デリカシーにも乏しい。
人を動かすというのは、強権を発動して自分の命令通りに動くロボットやイエスマンをつくることではない。本人の成長を第一に考えて、そのことと会社の発展とを絡み合わせた的確なアドバイスを行ったとき、人は自分の意思で行動を起こすようになる。
p.202
社員に3つのタイプ。ひとを動かせるのは第一のタイプだけである。
1.自ら仕事に燃えられる自燃力のあるタイプ。
2.他人が仕事に燃えるのを見て、刺激を受けて自分も燃えるタイプ
3.まったく燃えない、あるいは燃えようとしないタイプ。
p.18
能力の差は5倍でも、意識の差は100倍まで広がる。
p.104
夜遅くまで残業をする人よりも、朝30分早く出社する人を重視する。
p.100
成績よりも、トップのポリシーに共感できる人を使え
p.98
仕事も人材もベストを求めずベターを追求せよ。