一流という響きは心をくすぐるものだ。それは周囲・相手が納得の上で与える”称号”であるからだ。私たちは”一流”です。と誇ることはあっても自称することはできない。そこで一流の要素を二つ考えた。
一つ目は
産まれもってして一流
である。最初から高い志をもっているからこそ一流になったのだ。志が二流だったものが一流の結果を残すことなど、ない。
常に相手のことを考え、心をくだき、手足頭を使う
その結果が一流への第一歩だ。一流は産まれるべくして産まれる。これでいいか・・妥協の延長上にはない。100点満点で点数化をした。
61〜80 :二流(相手の期待には応えるが常にではない)
81〜100:一流(相手の期待に常に応えることができる)
101〜:超一流(相手に驚きを与えるくらいの結果を常に出す)
120点を目指す必要はない。相手に与える少しの感動と驚きが重要なのである。
二つ目は
継続する
ことである。一過性のものは単なるトリックスターである。プロアスリートや売れっ子漫画家が一流であるのは常に高いレベルの結果を出すからである。得てして、この要素の達成が一番難しいのであろう。しかし継続しているうち知らず知らずに、過去がうそのようにレベルアップしているものだ。
私は漫画(コミック)がとても好きだ。好きな作家の連載当初などの作品を見るとびっくりする。しかし連載を重ねるごとに、キャラクターが洗練されていくのがわかる。作家の強い意思によって紡ぎだされた物語が登場人物を躍動させる。最初からすべてが完成していることなどない。重ねる思考こそ、アウトプットをブラッシュアップさせる。今日の作品が明日の道をつくる。
さて、ビジネスについてである。芸術やスポーツの分野では、努力に才能が加わらなければ難しいが、ビジネスでは一流を達成することは比較的簡単な事ではないかと思う。当たり前のことを、当たり前に行う。これだけで二流にはなれる。それすらできないのは論外だ。
”相手が喜ぶこと”を、当たり前に継続して行なう。
これで一流への道は開ける。
キーワードとなるのは、相手の期待にどれだけ応えられるか。ビジネスは相手あってのものなのだ。求道ではない。そして自身の相手を見極めることが非常に重要だ。ターゲットを絞るということだ。
ターゲット(ニーズやウォンツ)に対して”One’s Way”で相対する。
”One’s Way”とは、
一 = 己
流 = 道
を私なりに訳したものだ。
One’s Way を貫くこと。
これだけは他者に先んじている。相手の期待に応えられる。筋を通す。ことを最前面に出す。この積み重ねが大事である。いわゆる世の一流企業は、どのビジネスプロセスにおいて、幾多も One’s Way を持っていることが世間の評価になった。
そこで市場の一流について考えてみよう。
周知の通り20世紀はいわゆるプロダクトアウト、供給者側主導の少品種大量生産・大量消費社会であった。消費の主導権は個人ではなく、企業(供給者)が握っていた。
そして21世紀は、マーケットインやロングテール現象に代表される、多品種少量生産の時代である。市場は多様化し、消費の主導権は賢く移り気な市場が握ることになった。
それぞれについて以下のようにいえないだろうか。
・20世紀の一流
集団・集合的な市場=画一的な一つの大きな流れ
・21世紀の一流
個々人の嗜好・価値観の反映=小さい一つの流れの重なり
ITによってあぶりだされた旧来産業の摩擦は、ITによる情報の公開・提供という形で消費者に還元することになった。情報は賢い消費者を作り出し、市場の健全化を促進する。情報共有によってさまざまな感覚・価値観が生まれ、効率化が発生することは当然である。
見たい、聞きたい、知りたい、言いたい、やりたい人が圧倒的に増える21世紀だ。それらの手助けをして大きくなったのがインターネット企業(Yahoo!、楽天、カカクコム、USENなど)の代表たちだ。
今は21世紀。どんな会社もお客様の喜ぶことを普通に行う時代である。適応できないものは脱落する。
まだまだチャンスはある。
私の考える”一流”は、既成の一流には違ったところで自分たちの一流を作り出そう。というものである。私自身の過去の囚われから脱出するための、少々強引な解釈である。
株式会社レップワンの命名由来は Representative No.1 Only.1
・お客様の代理として、最高の選択肢を提供すること。
・お客様のNo.1 Only.1を目指すこと。
・どんなときでも、Rep1’s way をお客様に提供すること。
という思いを込めて決定した。世間のどんな常識も初めは異端だったのだ。
次回はやっと? 「 Rep1について 」 書きたいと思います。
Replog!大阪のITサービス会社Rep1代表のブログ
一流とは
2006.08.05 カテゴリー: 会社運営
プロフィール
株式会社レップワン
代表取締役 福田兼児
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