今年の年頭あいさつで、「当事者意識」に言及した。
(私は大苦手な)好感度抜群タレントが謝罪会見をしていたようで、
「そんな騒ぐことなの?関係ないじゃん。」
と、他人事に思っていて、2名の女性にインタビューしてみた。
Stevie Wonder Part Time Lovers
不倫の歌なんだよね。妙に観客も盛り上がってるような・・。
1人は花街の方、1人はex-wife だ。花街で働く1人の女性は、
「ダメだよ。 芸能界じゃ」
と言う。
花街やTVの向こうに夢と祭りを見ていた者にとって、信じていた理想像がその価値を覆す「裏切り者」となった場合の仕打ちたるや。フェイクの世界。人気稼業は大変だネ。
そもそも、「法律」はなんのためにあるか?
「利害の対立する両者の落とし所」を見つけるための人類の知恵
だと定義できる。だとしたら、「婚姻」という法律は
「本来、利害が一致するはずがない男と女」を守るための傑作前例集
というわけだ。
形のないフワっとした恋愛から、結婚式、指輪という儀式 / 儀礼をめでたく通過し、契約締結によって即ち法の保護下、拘束下におかれる。
で、不倫というのは、
「スタートから法律違反というのはアカンやろ!」
という世間の道徳+法の論理である。相手国の主権侵害みたいなもの。戦争のきっかけだ!でも、
「自由という権利」に対して、世間は「未熟というレッテル」を貼って自己正当性を保つ。
はて?
我々は成熟社会の落とし子。 自由恋愛党、美人派所属 で何が悪いのさ。
※(not only ルックス、but also 才能) スカウターなんてとっくに壊れたんだ。
さて、もう一人はex-wife 。ちょうど話す機会があったので聞いてみる。
「ダメなわけ?」
「ダメよ。」
「なんでLINEのやり取りが表に出るわけ?」
「あれは妻に違いない。抜き取って出版社にリークしたんだヨ。」
とってもワルい笑顔で目の前の肉を切っている。
「あなたもしてたじゃない。奥さんの行動、わかるわ~。まだまだあるよ。言おうか?」
「・・・(忘れてた。アカン話題。) いや、おいしい食事中なのでもういいです。」
これこそ「当事者意識」でなくして何だろう。
自分がしたら、されたら。か。
よくわかった。
私は、仕事へは当事者意識120%だが、プライベートでは当事者意識をさっぱり持てない。
世に出ない醜聞など星の数ほどあるだろう。 だいたいは他人事なんだが、たまに自分事になる。
他人事であれば、ダメだよね~(総論)となるが、
自分事であれば、しょうがないか(各論)となる。
逆もしかり。
また、売れっ子タレントの謝罪は、「世間の道徳」にではなく「当事者の利害」に向けられているのだ。虚像タレントは、世間の消費、ムダな広告費によって実際は「億」を稼いでいる。そこには目をつぶって世間は応援していたのに、許せんというわけだ。
当事者にならないのが一番の処世術でもあったりするが、そんな人生はつまらないと思う。
スタッフの「当事者意識」を書きたかったんだが。自分の当事者意識の無さのお披露目となった。
これをまさに、「下衆」というのかな。
人間は生来オスとメス。 それらが営む人生なんてしょせん喜劇なんだよ。
「やっちゃった、テヘ。」じゃいかないんだろうけど。