タイトルは太平洋戦争で日本人捕虜を評したアメリカ人の言葉らしい。
最近は「教養本」があふれているようだが、「日本人には教養がない」ことの証左ではないのか。
そもそも教養とは、上っ面の学問や知識のことではなく、出自、他国他人との関係性(相手の背景や世界的に必要な共通知識)、またその交換(理由のある論理的対話と受容)のことだろう。「おらが村」で完結し、外の相手に無知、論理的な会話が苦手で、法治より人治な大方の日本人には苦手な分野だ。
会社を見事にセルアウト、大阪市内のタワマンや収益不動産を複数所有、アート収集をしている大富豪と話す機会を定期的に作ってもらっている。
・見かける居住者は、ほぼ中国人だ。
・大阪市の外国人住民数は17万人で「人口・比率とも政令指定都市の中で最多」だ。
・わが事業は東南アジアでは成功したが、中国だけは失敗した。
数年前から市中で違和感のある中国人(彼らはどこまでいっても垢ぬけず、スニーカをはいているのですぐわかる)について「住んでるだろうな」と思っていたが裏がとれた。昨今市中でも、大陸ルックスが大きい車を乗り回している。7年ほど前に沖縄に行った際、中国・韓国人がレンタカーを乗り回していてビックリしたがそれが本土に進出しているのだ。
ヨーロッパに疲れたので、今年は中国を旅先に選んでいる。以前もなんとなく、成都などに行ってはいたが、あらためて興味を持ったきっかけはアモイだった。
#10年前で1元17円、今年23円。思ったほど劇的には変わっていないようだ。
え?VISAカード使えない。
は?そこそこのホテルで英語通じない。
彼ら13億人は内需でまかなえるから欧米プロトコルに合わせなくていいのだ。完全にUS、ヨーロッパの向こうを張っている面白い国だ。と、連続して北京や南京・上海・広州・蘇州を旅した。
#中国旅には中国資本のtrip.comが本当におすすめ。いつの間にかskyscannerも傘下になっているし、飛行機、宿泊、新幹線も簡単に予約できるしエクスペディアよりよほど安く種類がある。
Great wall.確かにGreat。混む八達嶺は避け、金山嶺にいった。DiDiドライバーと交渉で北京・王府井のホテルから2時間ほど、2時間現地で待ってもらった。つまり半日ほど借り切り、往復270km。途中で寄っていたガソリン代も決して安くないとわかったので100元のチップ込みで800元。それでも安い。
精神的成熟より前に、物質的成長を達成した矛盾だらけの国
と言われるがまさにそう。文革の影響は計り知れないが、開放政策、開発独裁によって一気に日本を抜き去った(GDPを抜いたのは2010年)
南京の虐殺記念館。建屋と敷地がむちゃデカい。北京では盧溝橋事件の現場や抗日記念館にもいった。現地の日本人学校では観覧コースになっているようで折り鶴が置いてあった。
「こんなことがあって同胞は悲惨な目にあった!が、世界に冠たる我が中国は世界の平和を望む!」
というプロパガンダだが
・根拠薄くない?
・この展示って中国軍が弱かったってことじゃないの?(というか国民党に戦わせてたけど・・)
・てか、大躍進政策の犠牲者のほうが・・・
という「は?」内容は多い。が、どちらもたくさんの中国人がいた。
中国では若くて優秀でマジメな人間は共産党のスカウトが入る。中国共産党員は1億人を超えるという。思想教育によって国を維持する人材を作っていく。日本の自民党員は120万人程度らしい。日本で「党員」などというと、アカ?ガッカイ?と、ちょっと危ない香りがする。いかに民衆が無関心で忌避感があるか、ということだ。
南京空港から市中へ電車で移動中に見える景色から「よくこの広大な国をおさえようと思ったものだ・・・」と嘆息した。当時の帝国軍人、組織には疑問しか感じない。それを止めれない政治、官僚、産業機構、はたまた国民にも疑問だ。人類に必要な狂気の時代だったんだろう。
軍人といってもしょせん役人、公務員(国や行政から俸給が出ている)。その世界しか知らない小役人が「おらが英雄」を気取りだし、最初は役人同士の小さなせめぎあいだったものが止められない暴走するのは当たり前だ。その結果、現代日本人は自虐史観や敗戦国という事実から
そもそも国民、民族として誇りは相対的に少ない。
といえよう。だから「日本スゲー」のコンテンツが多い。が、本質的に好戦的ではないので、アニメやマンガ、料理、細工など実に平和的な空想と活動に専念する。CMなりアニメの主人公が日本人とかけ離れているのは、全ての日本人が多かれ少なかれ抱いている
・西洋人への劣等感
・アジア人への優越感
の昇華だ。
そんなコンプレックス持ちの民族が、上記リンクで大阪市の言う「共生」なんてできるか?「ルール、ポリシー、基準なき個人の良心にまかせた共生」などムリだろう。もともと遠慮が美徳で、会話が下手で、日本語という特殊言語、宗教観に乏しい日本人。異人は我々の「一定の基準、道徳」を共有していない。ルールが甘ければ漬け込まれて当然だ。今、日本に来ているのは、祖国が豊かになる前に日本にあこがれて同化した中国人ではない。日本よりはるかに厳しい競争を勝ち抜き、はるかにカネを持って「島国の勤勉と安全を利用」しにきている「第二、第三世代」の人間だ。
「資本、資産を呼びたかったが、来たのは人間だった」
ということだ。超・富裕層はこぞって日本での安住を求めている。国際結婚件数では中国人女はここ30年以上常にトップ。結婚 > 永住権 > 帰化(その間に離婚率も高くしているだろう)中国人女は強いぞ!上海、北京の離婚率は50%を超えるとも聞く。もちろん彼らは日本国籍を持っている。中国ビザを取りに行くたび、日本のパスポートを持った中国語ペラペラ女がどれだけ多いことか!!
民族・国なんてものは社会的な境界だからどうこういうつもりはない。大局を見ず、勇気を持たず、不合理、非効率な過剰なルール設定で同胞を易く安く使い、内ゲバをやっているうちに隣の大国は開放政策、開発独裁であっという間に成金になった。それに勝ち乗りした成金が大挙して日本に来て、日本人労働者をかしずかせる構図になっている。
なお私は中国人に対して特段の偏見はない。「ウワぁ」とは思うことは多い。新幹線のホームで喫煙、ポイ捨て。地下鉄では降りる前に入ってくる。タン吐きまくり。広場でたいてい謎の集団ダンス。と、前時代的なことにいとまないが、13億人ですよ。みんな礼儀正しいなどありえない。が、私(やたいていの日本人)は富裕層とは接点がないから、見る感じるのは庶民でしかなく、富裕層、ひょっとしたら中間層)は、はるかに私を含めた日本人より教育レベルは高い。教養に関してはわからないが。
かつて日本人が下に見ていた民は今やこの国の最大の消費者であり、日本人を使う資本家なのだ。本来、消費者や資本家は対等だが、「お客様は神様」という気持ちの悪い「自ら支配されたがる」民族性は今後どうなるだろうか。カネ餅の中国人が客でも神様か?
が、資本主義=カネがすべてだ。私はここに断言しよう。あと10年でこの国は加速度的に絶対に変わる。
・今の1次産業を担う高齢者は死ぬ(供給が減る)
・全産業で「今の中堅層の数×質=作業量」を担保する若年層労働者はいない
1~3次産業の担い手となる若者は少なく、あまつさえ引きこもりも多い。
・元・ホワイトカラーの高齢者がさらに増え、社会保険を圧迫する
×
・今の政治家指導層がやっと死ぬ。
×
・カネ持ち移民は増え、日本人を使う。
・労働者層の不法移民は増え、安全を脅かす。
・富裕の外人はさらに日本を買う。
医療、サービスなど充実している分野を除いて日本は本当に弱い。エネルギーも、資源も、食料も輸入に頼っている。前提が変わったとき、前例主義でどうするのか。
先天的、生理的な嫌悪感
後天的、感情的な憎しみ
偏見、先入観による拒否反応
対話を避け、相手を正しく認識をしないことの弊害たるや。アメリカ追従の価値観で、相手の言語や歴史を理解しようとする気概や必要な教養もなく、単面的に判断する「無教養」はそろそろ完全停止すべきだ。とはいえ、その単一的な田舎者根性、発想、職人主義が日本の細か~い料理、工芸を作っているのは事実。一定に文化を守るにはそれでいいのだろう。#もっとも後継者がいないので、すべて廃れていくだろうが。
なお、当たり前だが一部の日本の超・優良企業は世界でも一定に負けない(時代遅れのメーカ群は除く)。生まれ、育ちのよい日本人のカシコはちゃんと機能している。が、問題なのは中間層の没落、欠如、自壊なのだ。
私のかかわるITシステム運用でもそうだ。私は「IT2025~30問題」と顧客に伝えている。
オープン化第1世代(仮にwin95の1995としても~30年経っている)の引退(定年)によって、
だましだまし1人で担務していたシステムが次々と運用破綻を迎えるのは間違いないのでその時の準備をすべき(システム簡素化、運用省力化、見える化)
変わらない土木頼みの内需、今後誰が運用・保守をするのか?先の戦争で日本軍の過ち、連携不足、供給不足の戦線拡大を繰り返しているだけではないか。
国としての骨太な兵站
を怠った結果がこれだ。今までは内需によって内ゲバ(同胞からの搾取)ばかりやっていたが、共通の敵(異民族、移民)が増えることで変わることもあるだろう。
「国際社会で信頼はされているが、影響はない。」という変わった国。
失われた30年といわれるが、別に日本が止まっていたわけではない。歩いていたが、それより他国が突っ走っていったということ。相手のうわっつらを見てどうだこうだいうより、相手をしっかりと知り、考え、自らの道を歩く勇気があればいい。
Replog!大阪のITサービス会社Rep1代表のブログ
教育はあるが、教養がない。
2024.06.02 カテゴリー: コメント
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