前提が異なれば、優先順位も異なる。
成都人、中国人のマナーは、日本とは異なる。
それを「民度の高低」で表すのは愚かなことだと私は思う。
日本だってつい昭和まで、それはヒドイ、ヒドイマナーだった事実もある。
狭い国土で、特殊な言語を用い、関わり合いが少なくて済むように
ルールばかり増え、うつむき加減の息が詰まるような国にしたのはなぜか?
細かすぎるゴミ出しルールとか、本当に意味があるのか不思議で仕方がない。
地平線まで平野が広がる、有り余る広い国土がある国。
資源と国土が無い国では、ルールやマナーが異なって当然だ。
同質化などあり得ない。
目抜き通りのゴルフショップの陳列具合。
どうでもいいんだ!買う人が気にしないんだから。
宿泊していたホテル(首座飯店=マスターホテル)のライトアップ。
どうでもよくないんだ!みんなが気にするんだ。
さて、私が泊まっていたホテル+近くの駐車場には、
メルセデス、BMWが、Audiが、
トヨタ車に見えまーす (・o・)
ほどたくさん止まっていた。また、高級車もたくさん止まっていた。
マセラティ、ベントレー、フェラーリ、ランボルギーニ・・・
ウヒー!高級車が泥だらけなんですけど!!
※撮影はしていません。
なお、「高級」と「一流」という形容詞は異なる。
それは、「芸術」か、「工業」かの違いでもあるかもしれない。
レクサス、ベンツ、BMWは一流だ。
高級とは前者を指す。
ロレックスは、一流である。
パテック・フィリップは、高級だ。
みたいな。
なぜ、クォーツではダメで、トゥールビヨンなのか。みたいな。
かといって他が二流というわけではない。
その人の目的を満たしていれば、それは一流であり、No.1なわけだ。
ステータス、故障率、スタイル、コストパフォーマンス、資産価値 etc
成都のお金持ちと市井の方々。
成都は、都市の成り立ち、規模の割に公共の乗り物の充実度は低い。
地下鉄に乗るにも、セキュリティチェックがある。
国家に期待をしないで、国家に疑われながら生きる国民(中国)
と
国家に過度な期待をし、国家にだまされたと憤る国民(日本)
の違いかもしれない。中国からは、GoogleもYahoo!も見れない。
ほんまにフィルタリングされている。
両替のために「Bank of China」の支店に入った。
いわゆる、中国銀行だ。
「両替をしたい」と、パスポートと円で身振り手振り警備員に伝えると、
「いいよ、オレが両替してやる」
と、ATMに行って人民元を引き出して交換しようとする。
イヤイヤイヤイヤ!
ありえへん。と、窓口に案内してもらった。
別日にもう一度いったら、
また同じやり取りだったので、わかったよ・・。と交換した。
高級車の乗り手を観察していると、なぜか、全身黒ずくめだ。
男。ほぼ丸刈りの伸びたスタイルなのだ。
ホテルのラウンジBarを見ていて気づいた。
ヨーロッパ造作によくある、重厚感、密着感がない。
空間を変に広くとる分、席と席が空いていたりしていて、まさに「間抜け」となる。
雑多か、広大か。中間が無い。
成都熊猫研究基地での一コマ。ンコもらしとる。
平日、かつ閉園間際にいったので混んではいなかった。
ウソみたいなカラーリングだ。
絶対に、人が中に入っているに違いない。
小さいのが4匹いた。確かに人気者だった。
ゼンマイで動いているに違いない。
財布は潤っているが、心は乾いていないか?
両方乾いているなら、どうしようもない。働け。
成都は太陽の出ている時間がとても短い。なのに都市の中は建物だらけ。
短い日照時間に、よくあれだけの建造物が建つのが不思議だ。
8時ごろ出て、17時には暗くなる感じ。
どやさー!!2013年現在で世界一デカい建造物。
中国のビルはなんでも「環球中心(グローバルセンター)」がつくんだよな。
香港にもあったぞ。
どやさーどやさー!!海を室内に再現しちゃうぞ!
どやさーどやさーどやさー!!
隣にはスケートリンクもあるぞ!このセンスはわからないぞ。
市井の中華料理を食べていて気づいたのだが、
とにかく混ぜて、煮る、焼く、蒸す。
日本のような、生食は皆無に等しい。建造物にもそのポリシーが感じられる。
さて・・・帰りは中国東方航空を利用した。
成都 – 上海:2.5時間
上海 – 関空:2.0時間
上海の空港で気になったのが、
小姐(シャオジェ)とハグしたり、語り合って別れを惜しむ
日本人のオッサン(グループ含む)。
中国には、娯楽は少ない。
成都市民公園での白鳥。ホンマに民衆は昼間からマージャンをしていた。
公演の前にある、蜀風雅韻 という川劇の舞台。
お面が一瞬で変わる芸。お茶を飲みながら座って観る。
後ろの席で150元ほど。
日本にはそれこそ、山ほど娯楽やエンターテインメントがある。
が、ココロが満たされてはいないのか。
貨幣価値ギャップを利用して、自分の持ち金に10倍程度のレバレッジをかけ、
日本語が堪能な中国人の若い女性を口説くのもいいだろう。
あろうことか、上海から便の隣はおっさん2名で、
「あのコはどうとか、こうとか」
イヤホンごしに入ってくる、おバカトーク。
お決まりのオーストリッチのポーチ。なでつけた髪。
でっぷり腹。短い足。必要以上に若い香水。
(疑似)恋愛に国境は必要ない。が、執着が見え見え。
こんなオッサンには、絶対なりたくない。
と、心底思った。
上海、浦東空港の夕日。中国の空はどこも霞んでいる。
自分の発展のなさ。
軽重の付け所が違うのだろう。ステキな年の取り方を考えさせられた。