カンボジアは実際に行ってみたほうが実感があると思うので、写真はありません。
タイのスワンナブーム空港で記している。現地時間22時なのに、なんというにぎわいだろうか。
Up 2 U な国
「アンコールワット(カンボジア)はいいよー」
と幾人かの知人に奨められていた。が、その人達と私は価値観が違うことをお互い知っている。
だから期待も薄い。以前、池上彰さんの本を読んだ時、
「なんだかなぁ・・という歴史がある国だなぁ。」
という認識をしていた。いろいろな事情がある、あったのだろうけど
「誰か止める、止めれたやつはおらんのか。」
と思ってしまう。
が、他国から日本の歴史を見ても、「それなんでなん?」と、奇異に映ることがたくさんあるんだろう。
池上彰教授の東工大講義 学校では教えない「社会人のための現代史
サラッと世界史。みたいな。
個人はいい人でも、集団・組織になると、変わりだす。
一人なら、強弱は無い。
二人なら、どちらかが強い、弱い。
三人から、政治が始まる。マイノリティがマジョリティに従うという民主。
そして、その組織・出世・保身のための行動に走り出す。
小見出しのようになる。
が、結果的には構成員による盲信的、狂信的なモティベーションが、組織を加速・成長させたりするから、一概に「間違い!」ではない。
が、私自身が、「できるだけつるまないようにしている」理由の一つではある。
自分が運営する会社には、全体主義を持ち込まないよう、かといって過度な民主主義も持ち込まないようにしている。
価値観が全く違う人間が、なぜか集っているわけだ。好き/嫌い、相性の合致/不合致が合って当然だ。
会社や代表者のために働くのは、絶対おかしい。だからといって、会社のルールにいちいち投票していては運営ができない。正しい当事者意識を持ち続けること。嫌なら、合わないなら、やめたらいい。
それを言っちゃおしまいなわけだが、ツルんでもたいしてろくなことは無い。
努力って本来、孤独なものなんじゃないかな。
組織にはいって、組織の論理・利益が優先されだすと、何かが違ってくる。というのが私の人生の感想だ。
でも、一人では生きられない。バランスは大事だ。
仏教徒ちゃうし。
だいたい、アンコールワットの入場料1日券 $20って高くない?つまりはお寺でしょ?
私のようなテンションが低い人間への朗報を、ネットで発見した。
夕方から、タダになるらしい!
そこで、昼間にトゥクトゥク(昨日のタクシーの友人)でゲートに確認に行く。市内を少し回ってもらって45分、100THB.
→振り返ってみれば、ここの対価計算を私は間違え、後述の別れに至った気がする。
「17:30から無料。でも日没で何も見えないよ。」
と、入場券売り場のお姉さん。
No!!パタヤでの日没は18:00過ぎだったような気がする。きれいな夕日だった。
まさに暗くなるのは19:30過ぎというのは、タイ越境の時間で学んだ。十分間に合うやん。
「なんで高い飛行機に乗ってきて、$20を払わないんだ。」
と、ドライバーに言われたが、
「だって、僕は無宗教だし興味ないもの。ネットで写真見えるじゃん。
今、ここで暮らしている人の生活、街並み、物価のほうが興味あるんだ。」
と、17時に再度運転手と待ち合わせて、券売所に着いた。17:10.
入場料の販売ブースの看板が「ALL CLOSED」になったのが、17:16.
ready to go for free !
本当に無料で行けた。そして、アンコールワット。バイヨンの2つを回ってもらった。
あら!?あらら!?
すいません! なめてました! なんだかスゴーイ。
それは、それは写真ではわからないものだった。つまり、
自分の、事前期待を裏切った。
という「スゴイ。」 それ以上をどう感じるかは、Up to U.
事前期待をどこにもつかで、結果への感覚は異なる。
かわいいヨン!!! って言うけど、それって相対的な比較だよね?
誰が、誰と、何を、比較するか、でしょ?
という理屈。「価値基準」を明確にしたうえでの、「絶対評価」が好ましい。
さて、私はチラ見アンコールワットと、バイヨンでお腹いっぱいです。20分程度かな。暗くなってきたし、なんか怖いし。
自国の歴史もそんなに知らないのに、他国の歴史までは間に合わないっす。
「ラピュタに行かないのか?」
と言われたが、ここから50km?トゥクトゥク?ムリ。
えらく安いトゥクトゥクの値段が気になる。普通、タイムチャージではないのか?
怖いと言えば、ちょっと、ゲイが多くない?
我が人生で旅をしてはじめて
「you are handsome.」
と男に言われて、つけてこられた。しかも宿泊しているホテルで、ホテルの従業員に。
ハンサムなんて生まれてこのかた言われたことないぞ!
ハン・ギョドン(サンリオのキャラ)とか言われるほうが多い。韓流スターかっての。
おかげで、このホテルのメインエントランスを、それ以来ずっと避けて通るハメになった。部屋から一番近いエレベータも使わない。
パタヤで多く見かけた西洋人のおかげか!夕食を取った市井のレストランで、フロアマネージャがいたので
「あんたの国、ゲイが多くない?」
と、聞いたら
「Yes. Our Problem.the foreigners speak to them.A Part of us want to earn money.so that …」
と、本当に残念がっていた。くやしがっているようにも見えた。その誇り高きマネージャと少し話し合った。
「あの車から降りてきた女性、このレストランのオーナーじゃない?」
「そうだよ。彼女は賢いんだ。他にホテルも経営している。」
「やっぱり雰囲気が違うね。君も違ったよ。で、彼女はどんな管理をするの?」
「基本的には認めるね。が、これをどう、あれをどう、と細かいところも鋭い指摘をする。私は彼女を尊敬しているね。」
とか。
さて、同性愛自体はそれぞれの好み、環境だから「同性愛自体が問題」ではない。私自身、ゲイの友達もいるし、価値観自体はいいだろう。
が!私を巻き込むのは勘弁してほしい。私をドラゴンボール流に言うなら、
スーパーノンケ人!!
である。
オトコに触られるのもいや。触るのもいや。 女性から理由なくタッチされるのもいや。進路が交錯するのもいや。パーソナルエリアは人より広めなんです。
あの、腕組むとかやめてね。
国境越え、アンコールワットをちら見のあとは、特にやることが無いので、ゴルフをすることにした。
「明日9時にスタートしたいんだけど、いける」
「いけるよ。」
えらい軽いな。
1プレイ $180(キャディーフィー、カートフィー、レンタルクラブ含む)
too expensive!! ぶっちぎっている物価だ。さすが、ラッフルズホテルの系列。
高いが、またとない機会だから行っておこう。
貸切状態のコースをキャディさんと、マンツーマンで回った。僕はスコアとか気にしないから、一人でまわりたいんですけど。クラブは自分で取るし、距離通りにも打てませんし。
そういう点で、セルフ / スルー が基本のアメリカ式のほうがいいな。タイといい、なんか過剰なんだよな。
しっかりしたプライドがあるのに、尽くします。オカネ(利己)のために。
みたいな。
で、ホールアウト後に「チーップ!」と、キャディさんが腕を組まれる。
!!!!!
そういうのいらないから。ちゃんと払うから。
パタヤで西洋人とジョイントで回ったときも、彼らはキャディさんと肩を組んでいた。
変なの。あと!
カンボジアでは(ホテル以外)AMEXは使えません! w/ ドヤ顔
ゴルフで清算しようとしたら、「U can’t paid by AMEX.」と言われた。
ホテルでは使えた。
空港のショップで店員さんに聞いたら、「以前は仕えたが、2,3年前から政府のお達しで、再度使えなくなった。」というようなことを言っていた。ここの情報 によると、使えるところ広まってます。ということだが。
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(余談)
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前の滞在地のホテル(バンコク)で、VISAカードの受取違いがあった。
「フロントデスクで、渡されなかった。決済マシンの中に入れっぱなしのはずだ。」
という私の主張。
「渡したが、デスクに置いてあった。お前のところに持って行ってやるから6,000THB(約2万円)かかるぞ。」
というホテルの主張。
「なんでそっちのミスで、こっちが払わなあかんねん。カードを廃止にするから、カードのカットオフした写真を送れ!」
というやり取りを女性マネージャとメールで行っていた。で、手元にはAMEXしかない。私にもチェックミスはあったが、いい経験だ。それ以来、
「ほほえみの国というけど、笑いながら、ちゃんと主張して、ミスをなかなか認めない国民性。
総じて、論理的じゃないというか可変的。これが、これで、こうなるよね。という原則が薄い。」
というレッテルを貼ってしまう。クレームの初動は世界共通で、「Sorry」だろう。が、それは日本人の論理。隣接する国家を戦った同士では、「謝ったら負け」なのだ。
もちろん、タイの方々のサービス精神・サービスレベルは本当に高いと思うし、勤勉だし、賢いし、尊敬すべき方々だ。
人を安く使うのはどうなのか。
トゥクトゥクを、1日雇って$15だの$20だの、あまりに安い。安すぎる。少し、悲しい気持ちになる。また、安全性にも疑問がある。ひっくり返ったら危ないやないの。カップルがラブリーに背もたれにかかって、乗っているのが信じられない。
車の値段は、命の値段!
と信じて疑わない私は後続車を確認し、いつでも飛び出せる落ち着きない状態で乗っている。自己責任を伴わない乗り物に、命や体を預けるのは苦手だ。他人が運転する車も苦手。飛行機はあきらめがつく。
今回のドライバーいわく、
「朝、$5で満タンにした。で、もうない。客車を引いているから。」
「はぁ!?じゃあ気持ちのチップ。」
夜に行ったレストランで、誇り高きフロアマネージャに確認を取る。彼は正直だった。そして高くなっている今は、150円/L程度らしい。
信じられん。
変動費(ガソリン代)+固定費(バイクの減価償却、人件費)
普通に赤やないか。そういう仕事しかないのか?夕方、この日2回目に乗る時、彼はターコイズの鮮やかなシャツに着替えていたので
「で、君は昼になにやってたの?」
と聞いたら、
「バレーボールをしてた。」
と楽しそうに言っていて、少し怒りがこみあげてきたが、Up to U. 私がどうこうする問題ではない。日ごろから、「払う側」としてスタッフの賃金の基準、に腐心する側として、
「$1 値切った、ワーイ」
どころではない。聞けば1983年生まれ(弟と同じ)な31歳、独身、仲間と住んで、出生地は60kmほど離れている。ほぼ、出稼ぎにシェムリアップに来ているようなものだ。
ドライバーに見限られた。
ゴルフ場に送ってもらい、$3という約束だったので払った。そしたら、
「帰りは、$6 必要だ。」
と言われ、
「へ?約束と違うじゃん。」
ゴルフ場から$3で、車で送りがあること、ホテルから空港まで無料の送りサービスがあることを知っていたので。
「キミだからオーダーしていたんだけどな。安かった?本当にごめんね。これキャンセルフィー。」
と破断になった。ちゃんと最初から理由があるプライシングをしてくれば、支払ったのに。私は原価オープンの派遣会社を経営する人間なのに。
今回のレートとして、以下を設定していた。
「初日のピックアップ~ホテルまで約15分弱、$2を要求された。深夜割増として、レートは時間給$6とする。」
ひょっとしたら、単位を間違えたのかな。1時間ではなく1日だったとか。いつでもヒマそうなドライバーがたくさんいたけどなぁ。
高級ホテル、高級時計が、高いのには、「理由」があるからだ。
次の日に空港に送ってもらったとき、老婆心ではあるがちょっとしたビジネストーク(付加価値、対価のつけ方)+気持ちのチップをしたかったんだけど。日本からやってきて、寺もろくに観ずに、ゴーマンにゴルフはしている僕は、誠実なカンボジアのドライバーさんからもサヨナラか?
と、さみしい気持ちで、ティーグラウンドに立つ。
こういうのはこたえるなぁ。スタッフが転職していくときも、それなりに力不足を痛感するのと、多少なりとも同じ気持ちだ。
ハァー。
どこかに、この国からは受け入れられない自分がいるんだろう。もし、私がカンボジアに生まれていたら、どうなっていたか。
ホテルに帰ってからは、カンボジアの歴史をPCで検索し、読んでいた。時の為政者とその組織によって、ジュウリンされた悲しい過去を持つ国。
さて、カンボジアは実際に見たほうがよい。一人ひとりは、素朴で静かな、笑みのある、とてもいい人たちなんだ。
機会があれば(つまり他国・他所より優先順位が高くなった場合は)、もう一度訪れてみたい。かのドライバーと今度はビジネス関係なしで話してみたいと思う。
【物価】
・ホテル近くのレストランにて
地元のビンビール:$1.5(カンビールは$1)
JAMESONソーダ割り:$2
エビの串焼き(15cm程度、8本):$2
BBQ(1串):$1
ステーキ(地元産):$4
ステーキ(輸入):$9