私は新聞はあまり読まないが、日経MJは購読している。8/23号に
“山ガールによる需要創造”
とあり、ファッション性云々について書かれていたので、私の見立てもあながち外れてないやん、と思った。しかし、
「日本生産性本部のレジャー白書2010 によると2009年の登山人口は前年比2.1倍の1230万人に急増した。」
という記事にはびっくりした。
おいおい、1230万人と言えば10人に一人が登山人口と言うことだ。赤子やご病気の方、老人ホームなどで過ごすアクティブではない人口もいるから、下手をしたら8人に1人は”山某”ではないか。
登山人口との定義はなんだ?趣味にしている人か、入山者か?その年の登山を経験したユニークな数か?そもそもどうやって統計をとるのだ。日経MJの記者はしれっと引用するだけではなく、その断りを入れるべきだ。そして、
ウーム。誰?
そういえば先日来、自治体による超高齢者の生死把握が云々というニュースをTVで見かけるが、初めてニュースに上がった1週間ぐらい前、結構メジャーな何だったかの雑誌で
「高齢者の把握は戸籍のみである、自治体の住民統計などあてにならん。」
というような記事を読んだことを覚えている。その後ほどなくして、TVで取り上げられたものだからこれもビックリした。この記事を見たTVマンが取材に走ったか、この記事を書いた方がTVマンから聞いたかしたのではないだろうか。あまりにタイミングが良すぎる。
だいたい、マスメディアのショー、報道など、
「だから、なに?」
と言いたくなるものが多すぎる。
そういえば、戸籍も同様に「だから、なに?」だ。あんな紙で管理して、住民票や印鑑証明とかどれだけ二重コストをかけるんだ。出生時に指紋をとって、社会保障番号や納税記録などのデータも足したIDカードを一発渡せばいいだけじゃないか。倫理などと言うものは、それまでの歴史と共に、また背景にある技術革新とともに変わるのが常ではないか。
行政を動かすのは誰だ?政治家だ。
TVなどのメディアを動かすのは誰だ?スポンサーだ。
国民や視聴者をバカにしている。自分が政治家、広告主ではないから言えることだが、メディアは見るもんではなく、使うもんなんだろう。
さて・・・メディアですが、
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何か原因があり
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現場で、事実が発生。(事件ではなく、事実。事件にするのは他人だ。)
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昔は新聞、今はネットが早い。
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TV(ある程度リアルタイム)
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雑誌(それなりに情報をまとめて)
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最近はブログなどでの、CGM(Consumer Generated Media)が盛んである。情報はワッと一部にひろがる。ただ、マスにはそのまま広がらない。
あくまで、原因があるから事実が起きる。その
「起こりそうな事実」
を見越す能力こそが先見性であり、経営者に必要なものなんだろう。また、
「事実を創りだすこと」
こそ、起業家に必要なことだ。メディアの記事はあくまで、事後の結果もしくは結果を誘導するための手段である。なんてことを考えながら、先日東京でいただいた大阪みやげ。
吉本恐るべし。しかもおいしい。
ともあれ、難しいこと考えないで、面白かったらえぇやん。
ただ、その前に思いっきり頭使ってね。
面白い恋人について書きたかったことが、こんなに増えてしまった。
最近、長く書くことが多かったので、1週間ほどブログ更新はお休みします。