かの柳田國男さんが言っておられた、
ハレ:非日常
ケ:日常
ケ、ばかりの毎日で、「これぞハレやん」を体験しました。天神祭です。
祭りは毎年、7月の24日・25日、自宅からすぐ近くで開催されています。
特に今までは見ることもせず過ごしていました。
今回、知己を得まして、参加者側になれる、とのことで、
「いくいく!」
と。大阪Loveなスタッフ1名とともに参加しました。
着替えると、「祭り好きそやね〜」と言われる。顔が丸いだけで得をする。
さて、天神祭の詳細はほかに譲りますが、今回の役目は催太鼓を担ぐことです。それは、
「年に一度、道真公が市中見回りに出るから、一番に出て道々のけがれを払う。それが太鼓の役目」
ということで、太鼓中の講に入る縁をもらいました。
しかし、びびった。
こんなに人いるの?と。太鼓中だけで、千人はいるんじゃないか。太鼓中でも、「当屋」と13の呼ばれる、組合のようなものからどんどん分岐していく。願児、総代や役員、頭などいろいろな役職がある。
完全タテ割り社会で、その紋の浴衣を着ている者どおしが、大きな声で明るくあいさつをしあう。そして、大阪締めと呼ばれる、
「うちまーしょ!!・・」
という柏手を打つ。堂島など大阪商人のルーツを見た気がします。
さて祭りの流れとしては、多岐にわたるんですが、
天満宮から、タイコを出して、陸渡御と言われる市内を巡り、船渡御と言われる川を巡り、また戻っていくというものです。
その間、担いだり台車に載せたり。荒々しい。男祭りです。
ヨイヨイヨイと。宮内もまわる。
天神橋のたもとをみると、
高い席で3万円以上するのに。不景気は関係ないのかな。
大阪が東京より暑いと言われるのは、緑が少ないから熱がこもるから、
というのを聞いたことがあります。今日は、風が抜けていました。
太鼓は吊られて船に乗る。
カタと言われる担ぎ手のボルテージもMAX。
私も自分なりに担いでみました。
ps
宮司さんではなく、ネギさんがいたので質問をする。
「なんで天満宮で戎祭復活したの?」
「学問だけでは食ってけませんわ。少子化やしね〜」
今回の参加で、大勢の人たちと交わって、ハレ=非日常を体験することによって、普段の生活とは全然違う時間を過ごしました。
ハレがあるから、ケに生きる。
同じタイコを担ぐ仲間、その中でもさらにその仲間、仲間と細分化されていく。タテ社会の礼儀もある。やってみないとわからない、気づかない。
太鼓中の船にも乗れて、大川から市内を眺めれた。TV大阪の中継にも、呆けた顔で映っていたそうです。
祭りの後の天満宮。午前2時過ぎ。
誰もいない。ハレからケに戻る。
お参りしてから帰りました。
実は・・・みこしを担ぐときに、けつまづいて、みこしにしこたま頭を打って今も痛い。
祭りだ神事だ、結婚式はキリスト教だ、日本人は大変やな・・
とか思ってたから、公からバチがあたったんかな、と。
都合のいい時だけ神頼み、なんてね。
お客様こそ、神様です。