ゴルフは、アメリカが悪くして、日本が最悪にした。
ということはたまに聞く。
階級意識、階級制度、個人意識が強い欧米や大陸の民と、
高度成長を通じたカイシャというイエの中で社用文化を育み、平等意識が強かった民では、
文化の産み方、育て方に違いがあって当然だとは思う。
現在は、日本が世界に誇った平等性が崩れてきているのだが、経年すれば当然のことだ。
私も一応、「メンバーさん」扱いのコースがある。以前に書いた、
ゴルフで社交スキル を磨いてみよう、というきっかけだった。
海外に行ったら、特にやることもない場合もある。そういったときに、ゴルフはよい余興だ。
たいていスルーで回るから、4時間もあれば終わる。
PGAのトーナメントが行われる、マウイのカパルアGC、プランテーションコースでも
「一人でキタ。予約はナス。回らしてクリ。」
と言えば、ジャップでも全く問題なくまわれる。
カパルアGC@マウイ たしかシグニチャホールの、18番。
海外のリゾートゴルフでは、結構なんでもありである。韓国のパーティは、
「お前遅いな!パスさせろ!」
と言ってくるから、
Sure ! After you !
白人や 黒人は
「ヘイ ユー!一緒にやろうゼ!」
と言ってくるから、
No,Thanks ! I like playing golf by myself !
と言っておこう。
一瞬戸惑うが、それが彼らのスタイルであり、国民性も表すものなんだろう。
シドニーのコースでの一コマ。オッチャンが気楽に練習している。
最近は、ゴルフウェアとスパイクレスシューズで出かけ、風呂も入らずに帰るようにしている。
知人に
「てぶらでキタ」
と言ったら、えらくびっくりされる。周囲から、
「マナー違反じゃん!」
と言われればそれまでだが、今のところ特におとがめはない。
もちろん、必要に応じて、ジャケットも羽織るし、着替えは持っていく。
お仕着せのキュウクツは苦手だ。
この2日とも、キャディさんについてもらった。その2日目に、うら若きキャディさんから、
「福田さーん! 昨日はどうも! ♪」
と声をかけられた。
マジか。びっくりしたし、照れたし、実はうれしかったり。
同時に、とあるフレーズを思い出した。ライフネット生命の社長の本で知ったのだが、
p.155
若い官僚に向けた後藤田正晴さんの言葉で、
「諸君は、上司を自分の仕事で説得できなければ、自分を 無能 だと思いなさい。
なぜなら、上司のほうが職務範囲が広く、細部まで目が届かないのであるから。
また、お茶くみのおばさんに可愛がられなければ、決して偉くなろうと思ってはいけない。
なぜなら、失うものがない彼女たちは、諸君の人間性 を一番よく見ているのだから。」
というフレーズだ。
若い彼女らの人生はこれからであり、失うものが無いということはない。
・キャディさんを、「キャディさんではなく名前(氏)」で呼ぶ。
・毎度のあいさつ。
・自分のことは自分でできるだけする。手伝う。
が、日常生活の中ではまだまだできていない。
つまり人間性がイマイチだ。私の改善したいところ。
万年Bクラス、も改善したい。