80歳はこれから、らしい。
9月5日は、10年前に私の弟が亡くなった日である。
母親も早世している。午前中に休みをとって墓参りに行った。
実は、墓苑の近くに神戸市が運営するゴルフのショートコースがある。
「しあわせの村 すずらんコース」という。
自宅を早くに出て、散歩がてらに回ることにしたが、
82歳 と 78歳
との組み合わせになった。他プレイヤーも同年代が多い。
生き残っている彼らは、平均余命からしてまだまだ生きるのだろう。
・リアルタイムで見た原爆の話
・タイで発電プラントを創った話
・2年前ほどは250yドライバーで飛んでいた話
・ここは「しわくちゃ村」という話
・「人生は時間つぶしだ」という話
を聞きながらまわった。
「私と4つも違いますやん」
と言いながら老人が回っていたので、
「あんたら、65歳過ぎたら見た目一緒や。」
と内心思っていた。
現役時代をまさに一線で活躍したから、余裕あるリタイア生活を送れている。
じいさんはアプローチが実にうまい。
七人の小人みたいなかわいいルックス。
なのに、プレイにはかわいげがまったくない。
眼光、鋭すぎ。昭和の勝負師たち。
知人が昨日、竹内まりやの
「人生の扉」
を聴いて無性に泣いた。と言っていた。
店が開く時間に、スーパーマーケットに供花を買いに行ったが、
「後期、高齢者祭り」
だった。若者がいない。
普段、市内に住んでいると全く感じないギャップに、びっくりした。
70歳と60歳の合コンもあるらしい。
亡くなった肉親の現世でのアイコンとして、私の父親が決して安くは無いカネで建てた墓。当たり前だが墓苑は
「墓、墓、墓・・」
だいたい、こんなのいるんかな?
単なる石やんか。去った人は望んでいるのか?
なんで、信者でもないのに手をあわせなあかんのかな?
と生来の疑問グセがわいた。
自分が卒業した小学校を望みながら、弁当を食べた。
あれから26年。
どうも、いびつだと思う。
先の世代が勤しみ、右へならえで創った文化が崩れようとしているような。
自身を持って感じてしまう。
私も再来月で38歳。弟が生きていれば30歳だ。
厚労省が発表している平均余命によると、
あと42年程度は生きる可能性が高いらしい。
長いような、短いような。