クリスマス、週末、年末ともなると歓楽街は喧しい。
・年収1,200万円超
・カイシャでの予算権限
・人生設計消化による残可処分所得計算
のタイミングで飲み方、カネの使い方が変わっていくのが面白い。
この本は面白かった。
筆者がデータとともに上げる「差」を鵜呑みにするのではなく、「モノの見方」を学ぶことに価値がある本だ。
比較をすれば「格差」だが、しなければ「個性」なのだ。
ある程度出世をすれば、
「新地。新地。」
となるようだが、
粋でユーモアのある飲み方をする殿方は1割に満たないだろう。
中身があるようで全くない話、カラオケで騒ぐか、だらだらと居座り、我が話に終止する。ゲームセットはない。男の縄張り争いは花街でも繰り広げられるのだ。
社交ってなんなんだろう?
7年ほど前、2008年に年商10億円くらいの派遣カイシャの社長が最大手通信キャリアの課長クラスを接待しているのに同伴した。痩せぎすの初老男性がヘルプ席に座り、上っ面の話に
「ほぉ~、へぇ~!」
としているのを見て、
「こうはなりたくない・・。」
と思っていた。
本音に切り込まない話は苦手。関係の根底に尊敬や認知があればもっと胸襟できて、スッキリした関係になれるはずなんだ。
私がご一緒する中で、「飲んでて気持ちいい、楽しい。」方は少ない。共に暴走しまくった1名の方とは立場の違いによってご一緒もできなくなってしまった。
「日本の新地、世界の銀座」
残念ながら、私も含めた8割の客は
「都市銀行に口座ありますねん。」
みたいなもので、「ゴミ客」に過ぎない。それでいて大きな顔をしているものだ。
脂の乗った課長クラスが企業においては一番大変。つまり、割にあわない。実務層のトップ。が、下級管理職。経営層にはほど遠い存在。
周囲の邪推をさわやかな笑顔でかわし、ライバルから頭ひとつ抜け、部長、本部長になると、また行く店、嗜み方も変わってくる。無論、肩書でレッテルを貼るのはよくない。社章をつけて騒ぐんだ。
以前は私も「社章」について書いていたし、作ったこともあった。
・・青春だなぁ。
なぜ自分より高い所得を得、太いバックがあり、不動産所得もあるであろうオーナーママに微々たるカネを落とし、刺激の無い話に愛想笑いをし、下手なカラオケにつきあうのだろう。
接待用歓楽街は
「顧客を気持ちよく歓待するための施設、地区」
であって、自分で楽しむところではない。Barであったりクラブ、ラウンジによって提供される
それぞれのステージ
の
主役は、時と場合によって変わる。
人間は誰しも、自分が主役になりたいもの。脇役となった場合、主役を汚してはならない。
相手が、店が培ってきたスタイルに注文をつけるのは野暮。かと言って無関心でもよくない。カネ出すからあとよろしく。という雑な対応もイケてない。
方便よく饗応する手段はないものかなぁ。
もう少し粋な社用文化ってないのかしら。
「お疲れ様。お世話になってます。」
もいい。が、客も店もが一体となった
「もっとどうやって儲ける?」
みたいなギラギラした会話、時間。
私は普段TVを全く見ないが、先日旅先で、「ゴールデンタイム」のレベルの低さにビックリした。芸人がこれだけ流行るのは、くだらない抑圧 / 過剰要求 / 連鎖社会のうっぷんが、笑いと開放を求めるんだろう。
・・・カイシャ / シャカイで抑圧されてたらムリか。
どんなステージにも、「上演時間」がある。
主役を張れる時間も限られている。もっと時間を大事にしませんか?