知り合いが宝飾会社で働いていて、その会社のHPを見ていました。そして、オーナー、創業者である女性社長のブログ、サービスサイトには、
「ステキな恋をしようよ!」
と書いてあり、思わず
まじか!
と。
そのサイトでは、銀座のお勧め情報や、オサレライフスタイル情報も発信していて、スタイルの提案、いろいろな情報提供があります。スペックで訴えるのであれば、自社の3Cならぬダイヤモンドの4C(color,clarity,cut,carat)や、石の留め方の説明もありでしょう。しかし、そういった説明は無く、感覚に訴えている。
電車の中で、ジュエリー販売(小売)を川下として、遡上を考えたメモを転記します。
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大目的
1:ステキな人生を送ろうよ
→ ステキな人生の考え方は人それぞれ。一つの選択肢として、
2:恋をしようよ
→ 相手がいなければできない。
相手がいない人は、別の活動をするだろう。
3:相手がいる人は、その相手を喜ばせたいよね
→何で、相手を喜ばせる?
4:贈り物もいいよね。
→花でも、服でも、時間でも
5:ジュエリーもいいよね。
→数ある中から
6:こんなシチュエーションで、ウチのジュエリーどうですか?
こんなこだわりあります。
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だから、
「恋をしようよ」
というわけでしょうか。
ヒトが恋をすることによって、潜在ニーズが顕在化する。
好きな人を喜ばせたいという根本的動機(ニーズ)がなければ、ジュエリーを買いたい、欲しいというウォンツにも派生しない。まして、
「恋を、しなければいけない!」
までいったとしたら、義務みたいなもんです。誰が決めたのか、
「婚約指輪は、月収の3倍が望ましい!」
というのは、needs,wants ではなく、duty。
ノリ屋が作った恵方巻き、チョコ屋が作ったバレンタインの慣習。市場は作るもんだ。「宝石を売っているんじゃないんだ。その先にある、夢や幸せ、プレミアムなライフスタイルを売っているんだ」 ・・・プレミア品販売によくある解釈、理念です。
さて、ひるがえってITの原点に立ち返ってみましょう。
何の為のITなんでしょう。各システムには何らかの目的があるはずです。大目的としては、
情報交換もしくは、加工。
ではないでしょうか。誰が誰に、いつ、どんな情報交換を利用者、提供者は期待するのでしょう?それぞれのシステムはどんな目的があるんでしょう?
共有したい
進捗管理したい
効率化したい
リアルタイムでありたい
セキュアでありたい
etc、etc
「〜しなければいけないIT」より、「素敵な情報交換・加工をしよう」を設計できるITサービス会社はカッコイイと思いました。次期HPに掲載すべく、掘り下げて考えています。
さて、恋話です。市場拡大のため?自分スタイルのため?前述の社長のような素敵なことを言ってみたいな〜と思います。しかしたとえ付き合ったとしてもある一時の人生を預かるわけで、相手を傷つけることの繰り返しはよくない。
大事な人を傷つけてしまった代償は、宝飾で埋めれはしません。ここ数年、プライベートで出会う異性については、ハリネズミ症候群ですね。深い意味はありませんが。
「そういう、お一人様センチメンタルやめなよ!」とまた誰かに言われそうです。