2020年度始めのごあいさつ
株式会社レップワン
代表取締役
福田 兼児
新年が明け、株式会社レップワンはおかげさまで17期目を迎えました。先期
も堅調な推移を遂げることができ、かかわる方全てにあらためて御礼申し上げ
ます。
先期は「8名」の方と「スタッフによるスカウト / 関係者ご紹介」によって契
約を開始しました。またついに、求人広告からの採用はゼロとなりました。
#当社の定量的軌跡は「データで見るレップワン」をご覧ください。
数年前比較で「求人広告による採用」は少なくなり世間全体がいわゆる「エ
ージェント」経由での転職となっているようです。私は、「自分の価値の最大
化をするための会社」を他者の一面的な情報に委ねることに疑問を禁じえませ
ん。巷にあふれる「ポジショントークによる印象操作/利益誘導」を見抜くこと
が大事です。もちろん、営利企業が出稿する広告や営業行為すべてに当てはま
ります。結局、転職はその会社に入ってみないと成否がわかりませんから、
「紹介者、当事者のクチコミ」への責任を果たします。
昨今は各種サイトによる、スコアリング、レーティング、ランキングが盛ん
です。匿名投稿者による不十分な体験と知識によって、基準の偏った相対的評
価、一般化が行われています。「格付け / 選別」は、子孫を残すために生物す
べてにインプットされた価値観ですから一定の有用性はあります。ただ本来、
比較は条件を同じにしないと無意味です。また、結果の区別だけにとどまら
ず、自らを勘違いした優位性によって他者を攻撃をしてしまうさもしい発想
が残念です。
こういった他者評価や恐れに惑わされ、考え、実行、失敗からの前進を放棄
した者は、「現状の向こう側」に行くことは決してできません。私も過去の経
験や若年時代を振り返り、「愚かさ」を痛感しますが、「それがあるから今が
ある。」と信じることができます。同業他社と交わることはありません。条件
が違う以上、そこに答えはないからです。自らが尊ぶ方の知恵を拝借しなが
ら、当社に所属する人材が各プロジェクトや市場にとって「要石」となれる
よう、既存人材のサポートと新規人材の確保に努めます。
しょせん会社は、「人生を豊かにするための道具であり、手段」です。勤め
ることが目的化してしまっている施策や同業他社がある限り、当社にチャンス
があります。
今年、世間ではオリンピックや大阪万博を控え、消費/感動喚起が激しいで
す。しかしその裏で伝えられない、先送りされている課題が山積みではないか
と感じています。
2030/40年問題、富の連鎖/世代格差、都市集中、他国超富裕層による資産
浸食、時代 / 状況に逆行する憲法や法律、私権濫用の不合理 / 非論理、
因習にとらわれた価値観や仕組みによる不必要な作業、 etc
今の日本の年齢分布は中年~老年がピークです。平均年齢は50歳、中央値
でも少し若いくらいでしょう。今後の若返りは絶対にありません。若年者に
とって、彼らに貢ぐ、かしずかざるを得ない社会、仕事など面白いわけがあ
りません。
環境、条件や状況が変わっているのに、捨てなければいけないものを捨て
ず、変えなければいけないことを変えずに結果が変わるわけはありません。
先進国病という構造的問題、国益の指導者層が戦前体制の系譜である中、
淡々と「備え」をするのが、経営者の務めと考えます。
そこで今年の言葉は、「主静」とします。
自らガツガツ動かなくてもできること、迎え入れの備えをします。
欲は留まらない。
争いも無くならない。
貧富の差も、縮まらない。
あきらめるのではなく、受け入れる。そのうえで、
できること、できないこと。
すべきこと、しないこと。
を自らの経験と客観的事実をもとに判断、とにかくシンプルに実行します。