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人が人を呼び、仕事が仕事を呼ぶ会社

Replog!大阪のITサービス会社Rep1代表のブログ

2022年度始めのごあいさつ

2022.01.01 カテゴリー: 仕事日記

株式会社レップワン
                                  代表取締役
                                  福田 兼児
 
 新年が明け、株式会社レップワンはおかげさまで19期目を迎えました。先期も安定し
た売上を記録することができました。かかわる方全てにあらためて御礼申し上げます。
 
 昨年、労働/委託契約を開始したスタッフはすべて紹介か、当社運営ページへの応募・
採用となりました。採用数は多くはありませんが、その精度は高く、スタッフが持ち込
む案件によって取引先も増える好循環が起こっています。我々が営む労働者派遣やSES
は「市場への直接サービス」は行っていません。
 
 「派遣労働 / 請負」という間接サービス
 
  を
 
 「市場の勝者、適者」に寄り添っていくビジネス
 
です。当社顧客は「市場で選ばれた」方々であり、安売りや相見積もりを我々に強いる
顧客はおりません。当社の位置づけ(ポジショニング)は、
 
 低社格 > 当社 > 高社格
 
という「中位の中継ぎ会社」です。「他社に入ってみたが、違っていた。」という労働
者に対して「救済機能」、上位会社への「射出機能」がある会社を目指しています。
 #むろん当社所属にベストメリットがあれば一番よいことです。
 
ただ「賃金」への継続取り組み、「適切なベースアップ」に強い懸念を感じております。
昨今「賃金相場」が上がり始めたことを感じます。つまり「同じことをでももらえる単
価・賃金が異なる。」ということです。
 #見せ方を変えているだけの会社もあります。
  例)「コンサルティング会社」というネーミングの「上流工程SES会社」など。
 
値段には当然、需要(IT産業の吸収力)供給(労働人口不足)による市場原理はありま
すが現状、
 
 カネ余り=通貨量
 
によっても引き起こされているはずです。私は、
 
「投資(マネーゲーム)と、事業(労働や生産)のカネの価値の再定義」が必要
 
と考えています。これだけ金融緩和がされ
 
 色がついたカネ = 資本家用の投資用マネー
 
が供給されればピケティ氏の言った、
 
 資本収益率(投資リターン) > 経済成長率(事業や労働によるリターン)
 
は当然です。営業日カレンダーを毎年作っていますが、実質の営業日率は実に2/3。
 
 時間を売る労働者 と 時間に関係なくカネを働かせる資本家
 
では差がついて当然でしょう。もちろん、ハードワークによって資産を得た方々を否定
することはできないし、してはいけないことです。
 
ただ、持たざる労働者階級が内部闘争(安売り、階級・世代闘争)をしている間に資本
階級は飛躍的、確実に資産を増やしています。資本家に圧倒的に有利な富の不均衡が続
いていいのか。私は、富裕層への税率云々ではなく、
 
 国内全体の賃上げを目的 > 国民全員でのプライシングルールの総見直し
 
が必要だと考えています。
 #私は社会 / 共産主義者(体制論者)ではありません。
  もっと身近な生活意識や行動での変化を訴えるものです。
 
今までの日本国、日本人でヨシとされた、
 
 安ければならない。かしずかなければならない。
 
 過干渉、説明過剰、過剰設計、過剰管理、感情過多・・・etcetc
 
という原理を変える時が近づいています。生産性が低いのも当然でしょう。まさに「パ
ーキンソンの法則」、仕事の自己増殖・自家中毒です。疑似労働、偽設計/実装はまさに
会社を蝕むウィルスです。疑似労働を廃し、適切な資源の配分、配置によって労働者階
級を時間(精神)とカネ(環境)の両面で豊かにすることは、巡って資本家層の安定・
安心に返ってきます。
 
資本家層は相対的には高額な納税をしていますが、全体での「税収減」「自己責任」と
いう放逐は社会の劣化を招きます。
 
 ・階層の固定化(機会の不平等、特に若者。)
 ・利権の連鎖(集権による財政メリットの偏在)
 ・ホワイトカラーの量産>一次二次産業の空洞化>実習生という名の移民(治安悪化)
 
メディアやYoutuberの扇情活動の裏で「見ないふりをしてきたが誰も避けられない現実」
は確実に社会に影響を及ぼし始め、もはや止められないでしょう。過去を設計、維持した
数で勝る団塊世代が若年世代を強いる現状は健全でしょうか?国民の価値観が文化を作り
ます。
 
そこで今年の言葉は、「慎独」とします。さて昨今、人間/仕事の関係はインターネット
(SNS、比較サイト、クラウドソーシングなど)により
 
 「近くて深い」より、「遠くて浅い」関係
 
で成り立つ社会となっています。人類誕生以来、このようなコネクション社会は初めて
でしょう。
 
 血縁 > 地縁(地域) > 学縁・会縁・職縁(学校・会社・職業)
 から、ネット縁(趣味・異性の出会い・同調社会)へ。
 
すでに来ているのは「現実社会での無縁」です。かつて過剰に「近くて深かった」会社
での関係も、テレワーク、フリーランス、オンラインでの取引完結によって「遠くて浅
い関係」が望まれています。
 
このように技術革新によって時代の地盤や条件が変わっている中、「会社の意義」とは
何でしょうか?ウィルスに耐性を作る本質は
 
 「他人からのワクチン(対処療法、バラマキのカネ、利権)」
 
  ではなく
 
 「免疫を得るための自分の日頃の行動(節酒、運動、栄養)と知恵(読み解く力)」
 
です。与えられた環境で無菌生活を送れば、適応力が低いのは当然でしょう。
 
小さいが、静かにしなやかに生き残る会社を目指しています。

プロフィール

株式会社レップワン
代表取締役 福田兼児

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