MENU

人が人を呼び、仕事が仕事を呼ぶ会社

Replog!大阪のITサービス会社Rep1代表のブログ

ロスト アイデンティティ

2008.06.19 カテゴリー: 会社運営

今日は少し、シリアスな話をしたいと思います。
 
私は派遣会社・ITサービス会社の代表です。しかし、私には持論があります。それは、
 
「人材派遣会社は、必要ない」
 
という、のっけから自らの存在価値を否定するような発言です。
 
なぜか。
 
そもそも、派遣会社のような形態は今に始まったことではなく、江戸時代よりも前から人足手配師のような商売は存在しています。
 
人を必要としている案件に対して、仕事を探している人をアサインする。
 
立派な結果だとは思います。しかし現代日本では、そこで終わってはだめなんです。派遣として、現場で働く人の不安は、とうていぬぐえません。
 
マズローの法則(欲求の5段階説)によると、
�@生理的欲求・・生きること
�A安全性欲求・・・安全を確保したい
�B社会的欲求・・・だれかとshareしたい
�C自我の欲求・・・認めてほしい
�D自己実現欲求・・・生きがい、明確なライフワーク
です。
 
派遣で働く人にとって、「働く場所ができた」ということは、まず第2段階の安全は得たということでしょう。incomeがあれば生きることはできる。
 
しかし、派遣先で働いていて、責任のある仕事もあんまりない。自社の人間もよく知らない。何のために働いているのか。結局、
 
自分が誰だかわからない
 
こう思っている人は多いのではないでしょうか?
 
私は社内外の派遣スタイルで働く方によく以下を聞きます。
 
・派遣元も信じられない
・派遣先も信じられない
・信じられるのは自分だけ
・でも、将来に不安をとても感じる
・・・だから、いてもたってもいられない。
 
私はこの状態を自分で、「ロスト アイデンティティー」と呼んでいます。
「アイデンティティークライシス」という単語はあるようですね。
 
自分が誰だかわからねー!
 
それは不安なことでしょう。絶対に不安です。もがいても、もがいても出れないジレンマ。解決策も見つからない。でも・・・
 
将来への不安?
 
そんなことはみんな持っているんです。
 
前述のとおり、理想としては派遣会社など必要はない。と思っています。じゃあなぜ、自分で必要のないと思うそんな事業を行っているのか。
 
それは、
 
我々が理想を追わなければ、他社が時代に甘えたサービスでのしていく。
だから私は人材サービスに挑戦する。

 
自分自身も派遣社員でしたし、個人事業主でした。月収10万円程度のワンコールワーカーを経験したこともあります。本当に悩んでいました。仕組みを知り、ひょんなことから派遣される側から派遣する側にまわって、業界を変えたい。と思ったから、今があります。
 
話はそれますが、レップワンの顧客様で、ソフトウェア製品を扱う会社の方がいらっしゃいます。しかしその方ははっきりと言っていました。
 
「ウチの製品はあんまりオススメしないよ。」
 
これです!この感覚は持っていなければいけません。会社というものはともすれば情報が閉鎖的になります。働いている自分たちが主役となって、客観的に見つめる必要があります。
 
まーた、ドコモ(ついに呼び捨て)の話ですが、トップベンダーしか相手にしないはずのApple社のiphoneをソフトバンクに譲った彼らの敗因は、
 
自らを見ていない
 
です。
 
「ウチが勝てるだろう。こういうの作っておけばユーザは買ってくれるだろう。チャレンジャーの真似しときゃいいじゃん。」
 
そんな時代はとっくに終わっています。自浄作用の無い会社は滅んでいきます。私は、NW品質がよくなければとっくにドコモから乗り換えています。最近またドコモが意味不明なCM打ち出したんで、
な〜にが「Answer」じゃい!その前に「Question」やろ!
 
と。
 
もとい、また話がそれました。孫正義さんよろしく、既成をかえてやろやないか!と、人材派遣業界の巨人に立ち向かう姿勢だけは絶対に持ち続けているから、めっちゃ不安だけど会社をやっているのです。
 
さぁ、世の派遣スタイルの悩める諸氏へメッセージを送りたいと思います。
まず、自分を見て、自分を好きになってください。
そして、もっともっと周囲に自分を打ち明けてください。
自分が何をするべきなのか、そこからヒントを得てください。
そして、コツコツ始めてください。打たれてもめげないでください。
何もしないのに手を差し伸べてくれる人、いきなり自分がヒーローになれることはありません。
 
難しいでしょうが、千里の道も一歩から。です。
他人と過去は変えれないけど、今からの自分は変えれます。
 
ロスト アイデンティティからの復帰こそ、今、求められていることだと思います。
 
私もつい4年前まで参った参ったの時期もありました。でも、私ができるなら、皆さんもできるはずです。
 
ここに私が人材派遣を始めたときに作った資料をUpしました。ちょっと内容が硬いですが、今日の話とリンクしている感じです。

プロフィール

株式会社レップワン
代表取締役 福田兼児

Profile

関連リンク

記事カテゴリー

月別アーカイブ

2024年
2023年
2022年
2021年
2020年
2019年
2018年
2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年
2011年
2010年
2009年
2008年
2007年
2006年