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人が人を呼び、仕事が仕事を呼ぶ会社

Replog!大阪のITサービス会社Rep1代表のブログ

さて・・・

2010.02.17 カテゴリー: 仕事日記

自分自身の底は見えた。正直、2008年度あたりから私は逃げまわっていた。正社員雇用型派遣ビジネスモデルの限界は見えていたし、苦しい仕事から逃げ、自分や組織の限界を勝手に設定して、酒を飲んだりゴルフに興じて逃げていた。

「歯をくいしばれない自分」は、現実を見ないで甘え、安易な決断をいくつも行った。自分本位か、理想主義的な雇用契約書によって労働審判も経験し、東京出店にも場所選定から失敗した。プライベートでは、スピード結婚、離婚をし、さまざまな人のココロに傷をつけた。先日送った従業員あてのメールマガジンでこの期間を、

・思い上がり(自分はできるんだ)
・思いやりの欠如(どうしてわからないんだ)
・思慮の浅さ/思考停止(なんとかなるだろう)

が原因であるとした。全ては、私自身の、自分と周囲への甘えである。運だけで会社をやってきて、今後も『なんとかなるだろう』わけはない。旅行が引き金となったのか、この2月頭から、幾年かのウミというか、歯すらない歯ぐき同士があたるようなヌルットした感情がドッとでた。初めての経験であった。

「先が見えない・・・」

当然だ。新しいことなど何もせずに、現実から逃げていたのだから。そして顧客様との食事会でも現状を吐いていたのだが、

「君たちは、調整弁なんだよ。」

という言葉を、あらためてもらった。ハッと思った。そうだ、それが当たり前で、それが本質だ。そして、

「あぁそうか、私は調整弁会社の社長だ。」

と、思った。そして数日後に一つひらめいた。

「究極の調整会社を目指そう!」

である。ここでそう思えたのは社内のマネージャ2人の働きが大きい。彼らはマネージャ職なのだが、常駐現場で就業し、自社に帰ってきては週に20時間程度の残業をしていた。管理職扱いであるから、残業代は出ないのに、早く帰りたいだろうに、コツコツがんばってくれていた。230時間以上の労働が4カ月に続きだしていた。何かを感じて、彼らは結果を出そうとこの会社で頑張ってくれている。

また私は、私の動きが悪くて困っていても、期待をして待っていてくれるたくさんの顧客を持っているじゃないか!先日、島田シンスケがTVで母校での講演会での話しをし、

「人生で必死で頑張らなければいけない時間は3年ある。君たちは、この高校にいる時点で、勉強としては敗北者である。だから、ここではがんばるな。ここで頑張っても道は開けない。力をためて、必死で頑張る3年間を見つけろ」

といったたぐいの話であった。その通りだ、と思った。3年間。他人と過去は変えられないが、未来は変えることができる。

当社では今年四月から賃金規程を改定し、一定期間の実質の賃下げを行う。が、それは結果や利益に対して上がりすぎた賃金を修正すること。職務給の意味合いを強くし、今後に強い会社を目指すためだ。労働基準法にも徹底してそっていく。現実を直視せず、平均以下の努力で、ことが進んでいくような幻想を抱かせない規程にする。また、調整弁だからこそできる会社、誰かがやらなければいけないこと、ができる会社を目指す。

私は今、会社の大きなビジョンを考えている。ドラフトとしては以下だ。

・人材事業では、「究極の調整会社」となる。
・ITサービス事業では、「サービスに感情があるパートナー」となる。
・コンテンツ事業では、「メーカーとなり、日本の不都合を解消」する。

上京の新幹線の中で、

7割は課長にさえなれません (PHP新書)
7割は課長にさえなれません

を読んだ。

中に書いてあることは、当たり前のことばかりだ。社会にも、会社にも階層はある。本書のエピローグに書かれているようにおそらく必ず、労働契約法は変わる。そして、人材派遣会社の必要性は薄くなるだろう。当たり前のことがわからない会社は無くなる。

じゃあ、どうするのか。時間にも体力にも限りはある。
今、始めることだ。
決めたことから、言ったことから、期待から、逃げないことだ。

プロフィール

株式会社レップワン
代表取締役 福田兼児

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