先日、とあるSES企業が破たんした。
とある派遣先で、その会社の所属人材への処遇が問題となった。
「派遣スタッフは継続して契約したい。が、派遣元をどうするか。」
と、移籍先をめぐる水面下でのコンペティションとなっていた。
結果、当社を移籍先に選んでもらった。
競合は東証一部上場のSIerだ。歴史も資本もある。
が、フタを開けてみると、賃金提示額は当社が約100万円上回っていた。
※後出しはしていない。一発提示だ。
その方からは、
「こんなに頂ける理由がわからない」
と言われた。私の回答として、
「同一現場、同一単価で働いている当社スタッフと同額です。
我々は何も無理していない。
また、チーム化=管理工数が2倍になるわけではない。
つまり、利益の弾力性も出る。
だから、現行単価で今後のベースアップも可能だ。
賃金を下げる理由、他社に合わせる理由など、どこにもない。」
自己評価が低い私だが、この時ばかりは
「(ワタクシ&この会社って) カッコE~」
と。
賃金で圧倒したのもあるが、SES会社によくある、
・わけのわからない帰社命令
・賃金が出ない自社業務
・薄っぺらい同調イベント、同僚意識
もう、時代遅れですよ。
当社には全くない。その点も評価してもらった。
エンジニアの魂は現場のみにある。派遣元にはない。
以前から言っていることを実現しただけなんだ。
高付加価値、高賃金企業を目指す。
たいていの企業は、
何なにをやったから、払う。
という、禄なり功の考え方だが、当社は、カネは先に払う。
何をするか考えるのは自分。
大人にマネジメントだ、教育だ。とか、
やりたくないもの、伸びないものを与えたところでどうなるの?
自分で考え、自分のために働くべきなんだ。
カイシャの事業に必要な能力とのリンクがあればベター。
この会社も13年目。培った経験による、私の今のスタイルだ。